皆様、こんにちは。
7月10日に第24回参議院議員通常選挙が行われました。
投票へは行かれましたでしょうか。
私は期日前投票を利用して投票しました。
今回選挙に対する私なりの思いをエントリーにて以前書かせていただきましたが、今回の参院選でもう1つ注目している項目がありました。
それは、青森県がこれまで2回連続で都道府県別の国政選挙の投票率ワースト1であり、今回その汚名を返上できるか、ということです。
私は青森県出身で今は東京都に住んでいますが、この事実を知って本当に残念でしたし、是非2016年の参院選ではこの不名誉な記録から脱して欲しいと思っていました。
果たして結果はどうだったのか、というのはタイトルに書いてしまっていますが(笑)見ていきたいと思います。
青森県の投票率の結果
早速結論からいきます。まず今回の参院選挙の全国平均は54.70%でした。そして肝心の青森県の投票率は55.31%で、ワーストどころか全国平均を上回る結果となりました!
以下に全国の都道府県の投票率と前回からの投票率アップダウンのランキング一覧を貼っておきます。皆様の県はどこに位置しているでしょうか。
細長い上に画像なので文字列検索できなくてすみません。頑張って探してください。元データは先ほどご紹介したサイトです。
前回がワーストということもありましたが、前回からのアップ率に関しては青森県はなんと全国トップです。しかも2位にかなりの差をつけてトップ。素晴らしい結果ですね。投票率自体は28位です。合区も含めているので他の結果と異なる部分もあるかもしれませんが、こちらも大幅アップとなりました。
青森県が行っていた対策
結果的に青森県はワーストを脱却できたわけなのですが、そのためにやってきたことがいくつかありましたので、一部をご紹介します。
特設サイト
こちらに参院選の特設サイトがありますが、まずここに「全国最下位」ということを前面に出すことで危機感を煽り、投票率アップを呼びかけています。
このサイトから選挙情報以外で最下位を脱出するために、参院選のCMや高校生のメッセージリレーを公開することによって、特に若い人の投票率向上に訴えかけるような工夫をしているのがわかります。
共通投票所の設置
通常、選挙と言えば決まった場所で投票を行うイメージがあったかと思いますが、今回の選挙から全国的に共通投票所といって、投票区に属している人なら誰でも利用できる仕組みが取り入れられました。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000398936.pdf
総務省より
こちらは全国4市町村で今回開設され、その中で青森県の平川市がこの仕組みを活用しました。個人的なイメージで言うと、青森県って結構控えめな気がしているのですが、そんな県がこのような新しい仕組みを真っ先に取り入れるということは相当本気であることが伺えます。
詳細と効果について紹介されている記事がありましたのでご紹介します。
青森県は今回の参院選で、共通投票所の導入や、子ども連れが投票しやすいよう期日前投票所にキッズスペースを設けるなどの取り組みを進めた。その結果、2013年参院選、14年衆院選で全国最下位だった投票率は、13年から9・06ポイント増の55・31%となり、最下位を脱した。
平川市の投票率は13年から10・67ポイント増の56・02%。
平川市では10ポイント以上アップとのことです。
この共通投票所の活用が4市町村と少ない理由は、二重投票を防ぐ仕組みの導入などの課題からだそうですが、ショッピングセンターなど子供や家族と買い物ついでに行けるところへ設置することで投票率アップを見込める良い仕組みだと思うので、これから広がっていくといいですね。
投票することで割引クーポンを提供
こちらは先ほどの平川市でも行っていたのですが、ショッピングセンターなどで投票を行い、投票を行った人がクーポンを利用できるようにして投票率に貢献するというものです。
http://senkyopr.pref.aomori.lg.jp/images/private_list.pdf
第24回 参議院議員通常選挙・2016年7月10日(日)「脱!投票率全国最下位 1票のお願い!」内のリンクより
このあたりは他の選挙区でも実施しているかもしれませんが、共通投票所と併せて仕組みを整えることで効果が大きくなるかもしれませんね。
まとめ
都道府県別投票率で2連続ワーストを記録した青森県が、2016年の参院選では前回からの上昇率トップで最下位を脱出しました。青森県民頑張った!青森出身として嬉しく思います。
つまりこれは、投票率は色々と工夫をすることで上げることが可能だということではないでしょうか。
全国の投票率は50%代とまだまだ低いですが、皆が投票しやすい仕組みづくりで少しでも投票率が上がることを祈っています。
※投票率上昇には様々な観点があるとは思いますが、このエントリーは候補者や政治の質という点が一定であることを前提に記載しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
んだば、まだ。
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