イケメン息子とぐうたら猫の成長見守りブログ

2014年からパパになりました。SEやってます。子育て記事を中心に、ダメなパパぶりを存分に発揮していきます。

千葉県市川市の保育園問題の真実・実態が知りたい

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数日前にニュースで取り上げられたこの件。

1歳半の子供を持ち、認可に全て落ちて今無認可に通わせている私としては、場所はともかくとして他人事とは思えないニュースです。

保育園の場所について

保育園の名称や場所は市川市のホームページを見るとだいたい推測が可能でした。

市川市ホームページ内

市川市|平成28年4月開設予定の認可保育園について

※下記の施設については、整備を中止しました。
  (仮称)ししの子保育園市川(平成28年3月31日更新)。

ニュースの内容について


報道の内容(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160413/k00/00m/040/115000c
「子供うるさい」開園断念…全国から意見殺到

 

まずタイトルの「子供うるさい」というところがどうしても目立ちます。

このニュースを見たときの第一印象としては、決してよいものではありませんでした。

待機児童の問題が世の中で大きく取り上げられている中で、国や地方自治体が対策を取ろうとしても住民の反対で保育園が作れない。

しかも理由が「うるさい」とのこと。誰でも子供の頃はうるさくして育ってきているはずなのに、なぜ大人になると自分の都合で排除しようとするのか。

自分の子供がそのような目で見られていると思うと、悲しくなります。

 

果たして本当に子供がうるさいことが問題なのか

ただ、よくよく記事を見てみると、違う観点の意見も書いてあります。

  • 幅約3メートルの道路に面していて、危険である点
  • 建設ありきで周辺住民への説明が不足していた点

確かに地図を見ると、周りの道路はとても狭く、それでいて車もたくさん通るとのことです。実際住んでいるわけではないので実情はわからないですが、少なくともそのような意見が挙がったのは間違いないはずです。

そうなると少し事情が変わって見えます。

確かに子供がうるさいという意見はあったのだと思いますが、ニュースのタイトルになるほど大きなウエイトを占めているものではなかったのではないでしょうか。

このあたりが正確に把握できないと、議論が発散してしまって、賛成と反対の論点がどんどんずれていくような気がします。ニュースのタイトルから受けるイメージは、主に高齢者が子供の声のうるさいことに対して反対している、ということですが、実際私のような子供を持つ人達も子供の安全と自分の立場を考えて反対している可能性もあるということです。

個人的には、ひとつひとつの意見とその意見を発している人の年齢など、実際にどうであったのかが非常に気になるところです。

それから事業者側の立場と態度はどうだったか。100人規模の保育園とあるが、定員を少なくすることで折り合いをつけるような意見交換はなされたのか。

ニュースにするためには人をひきつけるようなタイトルをつける必要があるのかもしれませんが、それによって受ける印象が大きく変わってしまうので、本当に子供がうるさいという意見が多数なかったのであれば、このような報道をして欲しくなかったです。

 

この問題は他の土地でも起こりうる問題なのか

例えば今回の報道が事実だとすれば、先に住んでいる人の意見が重要視されるということになります。しかも主に「反対」の意見です。

近隣に保育園ができるということについて、資産価値の面も含めて自分の身にいざ降りかかってきた時に反対する人は多いのではないでしょうか。私は反対するつもりはないですが、身に降りかかったことがないので甘く見ているだけかもしれません。

そうであれば、日本という限られた土地で保育園を新しく作ろうとした場合に、どこでも起こってしまう問題のような気がします。

今回は周辺が危険な場所ということでその部分は土地固有の問題かもしれませんが、全てが周りに住んでいる人にとって理想の土地なんていうものはないでしょうし、これからもこのような話が出てきてしまいますよね。

それから表向きではニュースには含まれていませんでしたが、保護者のうるさい声や駐車違反など、マナーの悪さについてもネットでは所々で見られ、保育園の印象を悪化させている原因となっているようです。

まとめ・所感

待機児童問題について、国や地方自治体に対策を求める一方で、国民がそれを拒否している現実があります。

自分も含めて子育てをしている世代として、女性の立場も変わってきて当事者でないと理解できないことが多くなってきています。

そういったことの積み重ねで、子育てする側とそれ以外で溝がどんどん深まっている気がします。

都会では周辺の人との交流が薄い傾向があるので、高齢者の方含め、できればもう少し交流を深めることで、地域で子育てできる環境を整えられたらいいなと思いました。

それから、狭い土地の中で箱だけで問題を解決するのはやっぱり難しいと実感しました。規制緩和にはもちろん反対ですが、認可保育園ひとり勝ちの現況などを変えることによって、箱を増やさなくても解決できるように進めるといいのかもしれないですね。

最後に、こういったニュースは、というかこういったニュースに限りませんが、できるだけ実態に沿って流してほしいものです。